Prologue

            
             梅雨前線

つゆぞら
 この旅行が最初から予想外の事態に巻き込まれようとは・・・・・・・・・・・


 

                          7月7日


 期末試験最終日の日、俺ら一行は、新大久保のみどりの窓口へと直行していた。
 土日きっぷと指定券4枚、特急あずさ、と、はくたか、と、快速きらきらうえつ、と、山形新幹線の指定券をきっちり購入

したまでは予想内であった。

 こうして、俺は、はじめての鉄道紀行に胸を躍らせていながら、4枚の指定券を大切に持っていた。

                          7月某日

 来たのは、部長からの、

予想外のメールであった。

 しばし開けてみると、

きらきらうえつは運休らしい

 早速、JR東の新潟支社のホームページにアクセス。
 結果は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

羽越線は土砂崩れのため、一部区間で運休し、代行バスを運行します。

の旨を知らせる記述があった。しかも、その下には・・・・・・・・・・・

快速きらきらうえつは、当分の間全線運休します。

の旨を知らせる記述も・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これはまさに、

          予   想   外

 としか言いようがない。

 NO WAY〜〜〜〜〜〜

 せめて村上まで運行してくれ〜くれ〜くれ〜〜〜〜

 俺の人生初のジョイフルトレインが・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 おあずけになったところで(素行不良のせいではないと思いつつ)、変更ルートを考える。
 結局のところ、変更ルートは、(森と水とロマンの鉄道こと)磐越西線経由となった。

                         7月某日の何日か後

 これに続いて、中央本線も運転見合わせ。しかも、迂回ルート用の小海線まで運転見合わせ。最悪の事態が差し迫る。

 これでは、長野まで新幹線で行かなくては。(←旅行中止まではいかないものの)

 また、岡谷では、土石流で壊滅状態に。しかも、テレビのスピーカーから、

 線路が土砂で埋まっています。

 なっなっなにぃ?まさかの言葉に我は耳を疑う。
 どうやらこれは、中央本線のほうではなく、飯田線のほうだったため、セーフ。
 とりあえず、雨が止むのを祈る。(参考;てるてるぼうずを作った数・・・0個)

                         出発前日

 学割乗車券の購入に戸惑い、購入が遅れてしまった。(別に現地で買っても問題はなかったのだが)
 しかし、駅の電光掲示板を見ると、特急あずさの行き先はもう松本に戻っていた。
1日目に進む。

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